著者
和田 佐和子 鷲田 孝保 山崎 郁子
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学紀要 (ISSN:13420038)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.57-65, 2004-03
被引用文献数
1

「クライエント中心の作業療法」の考え方を通し, 日本の在宅痴呆高齢者に対する作業療法サービスについて考察したところ, 痴呆高齢者本人に対する本質的なサービスとは何か, という課題があがった。その答えを探すために, 学問的視点及び一般社会の視点から, QOLに関する文献調査を行った。結果より, QOLの各側面 (生命の質, 生活の質, 人生の質) に対する本質的なサービス項目が11項目導き出された。さらに, 「目の前のその人の, 今この瞬間を大切に, 潜在能力を引き出す作業療法サービス」と一つにまとめられた。これはリハビリテーションの理念とも一致し, 作業療法の本質的なサービスとは何か, という課題に答えるものであった。これらの答えが, 痴呆高齢者本人を「クライエント」と信じ, サービスを提供しようとする多くの作業療法士や他のケア提供者にとって, 道しるべとなることを願う。

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こんな論文どうですか? 文献研究による在宅痴呆高齢者への作業療法サービスの課題 : クライエント中心の作業療法を中心に(和田佐和子ほか),2004 http://id.CiNii.jp/TlEyL

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