著者
伊藤 文香 吉田 直樹 村木 敏明
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学紀要 (ISSN:13420038)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.67-73, 2004-03
被引用文献数
1

本研究の目的は, 包丁操作について, 三次元空間内の各座標軸に対する包丁の回転角度に着目し, 包丁操作の巧緻度を決定する要因を検討することである。被験者は42歳から66歳の右手利きである健常女性15名である。きゅうりの輪切り動作について利き手, 非利き手において三次元動作解析装置にて20秒間測定し, 各軸周りの回転角度の分散Vx, Vy, Vzを求め, 利き手, 非利き手における分散の差異を分析した。結果, 左右軸周り, 前後軸周りの角度の分散Vx, Vyに差異 (p<0.0001, p<0.0l) が認められた。臨床において当該操作の指導を行う際には, まな板に対する包丁長軸の傾きのブレに関連するVxを小さくするように指導することが有効である可能性が示され, 包丁長軸周りの回転角度の時間的周期性が熟練と未熟の差であることが示唆された。包丁の回転角度から当該操作の巧緻度を評価できることが見出された。

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こんな論文どうですか? 健常女性における包丁の回転角度と巧緻度の関係 : 利き手と非利き手による操作の比較(伊藤 文香ほか),2004 http://t.co/XW42mP9oOU

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