著者
埴岡 隆 田中 宗雄 玉川 裕夫 雫石 聰
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.347-352, 1993-06-28
被引用文献数
17 3

喫煙習慣と歯周組織の健康状態との関連性について,大阪府にある事業所男子従業員167名(20〜58歳,平均年齢39.1歳)を対象として調査研究を行った。喫煙者97名と非喫煙者55名について,地域歯周治療必要度指数(CPITN)を指標とした歯周組織の健康状態の診査を行ったところ,喫煙習慣とCPITNによる有病者率との間に有意の関連性(P<0.05)が認められた。喫煙者ではコード0の部位数が少なく(P<0.001),コード3の有病部位数が増加していた(P<0.01)。また,コード3以上の有病部位数の増加が喫煙者では非喫煙者より若い年齢層に認められた。喫煙者と非喫煙者,両群の歯磨き回数と一人平均DMF歯数はほぼ同じであった。以上のことから,喫煙は歯周組織の健康状態に悪影響を及ぼす危険因子のひとつであることが示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? CPITNを指標とした歯周組織の健康状態と喫煙習慣との関連性について(埴岡 隆ほか),1993 http://t.co/VycRa7Cx

収集済み URL リスト