著者
ベッカー ゲーリ 増田 辰良
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学法学研究 (ISSN:03857255)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.606-558, 2005-12-31

本稿は、Gary S. Becker, 1968, Crime and Punishment: An Economic Approach, Journal of Political Economy, March/April, 169-217の数学付録を除く、全文を邦訳したものである。本稿の大きな特徴は経済学において中心的な役割をしている経済合理性を犯罪行為にも応用したことである。つまり、犯罪を実行するか否かは合理的な選択行動の一つとなる。犯罪から得る利益がその機会費用(刑罰や罰金)を上回る限り、犯罪を実行することになる。この場合、刑罰や罰金は犯罪行為に対する対価であり、この対価を支払う能力(所得)が高い者は利益や効用が対価を上回る限り犯罪を実行する。いわば犯罪も市場取引の対象になる。本稿はあらゆる法領域において最適な違法行為数とその最適な抑止政策(有罪確率、罰金、賠償、懲役など)を考察するための先駆けとなった論文である(訳者)。

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@kazzzz77777 背景を説明しますとベッカーは犯罪経済学のパイオニアであり、犯罪者の行動も合理的な選択の結果であるから「厳罰を課せば犯罪を減らせる」が彼の主張だったのですね。 https://t.co/l56o8Lq7Wb
こんな論文どうですか? 犯罪と刑罰 : 経済学的アプローチ(ベッカーゲーリほか),2005 http://id.CiNii.jp/UQmeL …

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