著者
西田 和浩 山本 慎一 今岡 照喜 加納 隆 大和田 正明
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.27-34, 2002-01-25

オリオン290A型デジタルイオンメータを用いた珪酸塩岩石のフッ素定量を,蒸留操作なしに行った.岩石試料の溶融は,試料と酸化亜鉛および炭酸ナトリウムを混合して,電気炉を900℃の一定温度に保ち,30分間試料の溶融を行った.白金るつぼに直接蒸留水を加えてホットプレート上で2時間加熱することによって,内容物は,白金るつぼから容易に剥離でき,岩石試料中のフッ素を完全に回収することができた.イオン強度調整剤として,0.2Mクエン酸ナトリウムー0.2M硝酸カリウム溶液を使用した.この方法を用いて,いくつかの岩石標準試料のフッ素定量を試みた.それらの分析値は,推奨値および既報値と良い一致を示し,好結果を得た.また,インドのアラバリベルト,イースタンガーツベルト,ケララコンダライトベルトおよび東南極のセルロンダーネ山地メフェール花崗岩コンプレックスのフッ素定量を行った.ケララコンダライトベルト中のインシピエントチャーノッカイトのF含有量およびGa/A1比は,同一露頭中の片麻岩の値よりも高い.

言及状況

教えて!goo (1 users, 1 posts)

またお尋ねでしょうか? 測定分野は元本職ですので、スターラーなどの扱い方にはそこそこ地震あるのですけど、特にフッ化物が専門というわけじゃないので、この辺は調べられる範囲でしか判りません。 >還元環境下で加熱するときのみ白金ルツボ 還元雰囲気でフッ素が遊離しやすいかどうか、という事より、他に何が入ってるか、って事じゃないでしょうか。 調べてみたらこんなページ ...

OKWave (1 users, 1 posts)

またお尋ねでしょうか? 測定分野は元本職ですので、スターラーなどの扱い方にはそこそこ地震あるのですけど、特にフッ化物が専門というわけじゃないので、この辺は調べられる範囲でしか判りません。 >還元環境下で加熱するときのみ白金ルツボ 還元雰囲気でフッ素が遊離しやすいかどうか、という事より、他に何が入ってるか、って事じゃないでしょうか。 調べてみたらこんなページが ...

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