- 著者
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岡田 英己子
- 出版者
- 首都大学東京
- 雑誌
- 人文学報. 社会福祉学 (ISSN:03868729)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, pp.1-46, 2002-03-25
都の重度障害者政策の転機となる療護施設の設立経緯を通して、ケア(介護)・援助の当事者性と専門職性の相互補完性を検討する。具体的には救護施設での「永久」介護拒否宣言と、府中療育センター「闘争」での二つの問題提起から、女性障害者が主導する障害者の権利運動論の形成過程をみる。また自立に向けた療護施設での条件整備と施設職員の1970年代の自己の職業像の変化を辿りつつ、基礎構造改革で見直しを迫られる療護施設の限界にも言及する。