著者
大薮 赳 福田 豊 尾家 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.461, pp.139-144, 2007-01-11

通信容量の増強や設置の容易さなどの利点から,複数のアクセスポイント(AP, Access Point)を相互に無線で接続して構築する無線LANメッシュネットワークが注目されている.しかし,現在用いられている既存方式では各端末(STA, Station)は受信電波強度(RSSI, Received Signal Strength Indicator)のみに基づいて接続先のAPを決定するため,無線資源の利用効率や公平性が低下するという問題が生じる.我々はこのようなAP選択問題について,自STAのスループットを最大化するようにAPを選択する方式を提案し,シングルホップ無線LAN環境で無線資源を有効かつ公平に利用できることを明らかにした[1][2].さらに,チェーントポロジの無線LANメッシュネットワークに対しても,AP間のPER(Packet Error Rate)を考慮するよう提案手法を拡張し,その有効性を明らかにしている[3].そこで本稿では,より一般的なトポロジの無線LANメッシュネットワークにおいて,端末が自律的にAPを選択する手法を提案し,その効果をシミュレーションにより明らかにする.

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