著者
新井 康允
出版者
人間総合科学大学
雑誌
人間総合科学 (ISSN:13462598)
巻号頁・発行日
pp.105-115, 2001-03-31

幼児の自由画には、モチーフ、色彩、構図、表現などに男女差が見られる。男の子は自動車や電車など動くものを好んで描き、色彩は寒色系で、構図は3次元的なものが見られる。一方、女の子の絵の構図は2次元的で、人物、草花、家などを並列的に、同一平面上に描くのが特徴的である。胎児期から副腎性のアンドロゲンが過剰に分泌される先天性副腎過形成という遺伝疾患があり、この病気の女の子の絵は男性化傾向が極めて強い。このことから、幼児の自由画の男女差の成因に胎児期のアンドロゲンが関与している可能性が考えられる。

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また古いですが新井康允、2001、「幼児の自由画の男女差とアンドロゲン」https://t.co/VNteB62hDT 画題の性差とホルモンの関係を探るものです。これは生まれつきの性差ある説なのですが、サンプルが全て自己の性別認識ができている5歳児で、社会的意味付けの関与は否定できないと思います。
こんな論文どうですか? 幼児の自由画の男女差とアンドロゲン(新井康允),2001 http://id.CiNii.jp/aW9AL 幼児の自由画には、…

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