著者
浅井 智久 丹野 義彦
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.56-65, 2007-09-20
被引用文献数
4

本研究の目的は,自己主体感の生起メカニズムを考察し,それに対する学習の効果を検討することであった。自己主体感とは,ある行為を自分自身でしている,という感覚のことである。フォワードモデルでは,自己主体感は「実際の結果」が「結果の予想」に合致するときに生起されるとしている。本研究では,キー押しをすると音が鳴る,という仕組みを用いた。その結果,「時間差知覚」と「自己主体感」は同じものではないことが示された。これはフォワードモデルを支持するものであった。また学習の結果,より高い自己主体感を報告するようになったが,時間差知覚には学習の効果はなかった。これは学習によって「実際の結果」ではなく,「結果の予想」が変わったために,その結果として自己主体感が変わったと示唆するものであった。本研究はフォワードモデルによる自己主体感の生起モデルの妥当性と,学習が自己主体感に影響をあたえることを示した。

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[* |ω・)][science][design][*tool] アブストしか読んでないが、ゲームでもUIデザインでもなんでも使えそうな香りを感じる
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CiNii 論文 -  自己主体感における自己行為の予測と結果の関係‐行為主判別に対する学習課題を用いた検討:――行為主判別に対する学習課題を用いた検討 https://t.co/xWUsO2qn0u #CiNii
釣られて自己主体感でググってみたら,これが一番上に出てきたっす。 https://t.co/89BVC49mtr
@amenoBETA と思ったけど,やや古い研究だけど日本語あったわ。http://t.co/WMyr29RQvA

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