著者
林田 治男
出版者
大阪産業大学
雑誌
大阪産業大学経済論集 (ISSN:13451448)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.381-420, 2006-06-30

鉄道の初代建築師長;モレルは,任務遂行のみならず公共事業の推進や人材育成の建議により,また鉄道開業の栄誉に浴することなく志半ばに夭折したことも加わって,日本では高く評価されている。しかるに,生年,生地,学歴,来日前の実務経験など彼の経歴に関し一次資料に当って探索すると,日本で巷間語られていることにいくつかミスが散見されることが判明した。また調査の過程で,来日前経歴および彼が所属していた土木学会の報告書の存在が彼の日本での貢献や政府首脳への建議の背景を考える上で重要な意味合いを果たしていることが推察できた。かくして,現段階におけるモレル研究の成果として,経歴と貢献の結節点を本稿で提示したい。

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今回の本の元となった論文はpdfで公開されているが、創作や誤りが定着していたモレルの決定的な評伝といえる。 ・鉄道技師:モレルの経歴と貢献 https://t.co/t4Xb4JeWy8 ・モレルの経歴に関する諸説 https://t.co/uBWtP7mXw3 ・モレルが軌間を決定した: 「ガレ会談説」の提唱 https://t.co/DcVL9TQ2Qw

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