著者
井村 弘子
出版者
沖縄大学
雑誌
沖縄大学人文学部紀要 (ISSN:13458523)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.43-53, 2007-03-31

本稿は,長期間ドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けてきた一女性の心理的状態を,ロールシャッハ・テストを通して詳細に検討したものである。ロールシャッハ反応の分析結果から,(1)純粋形態反応率(F%)の低さ,(2)非生物運動反応(m)の多さ,(3)総良形態反応率(R+%)の低さ等が認められ,これらは先行研究で指摘された心的外傷後ストレス障害(PTSD)の反応特徴に一致した。その一方で,(1)特殊部分反応(Dd)の多さ,(2)安定した感情統制力(FC>CF+C),(3)両向的体験型,(4)公共反応(P)の適量産出といった本被験者のパーソナリティ特性や,回復への手がかりも認められた。これらの結果を踏まえ,DV被害とPTSDとの関連,DV被害女性の心理的特徴,DV被害からの回復に効果的な心理的援助について考察した。

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@Trinity_13 @guriko_ http://t.co/U44e4DfmT0 https://t.co/vb4cwuqiMi http://t.co/gY7aQbbXsE ロール・シャッハにおけるトラウマの影(これは後で…)。エクスナーはまだ調べてない。

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