- 著者
 
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             永田 誠
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 近畿大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 商経学叢 (ISSN:04502825)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.52, no.3, pp.597-614, 2006-03-31 
 
          
          
          
        
        
        
        カントの道徳哲学とドイツ観念論哲学を土台にして,ニックリッシュはかれの組織論を展開している。その組織論はかれの経営経済学の哲学的根底をなしている。かれの組織論の最も大きな特徴は,道徳原理が組織の最も根本的な法則だと捉える点にある。この考えが,今日の経営の諸問題,例えば,企業倫理,コーポレートガバナンス,成果主義賃金制度などの解決にどのような意味を持つのかを論じ,さらに,彼の組織論あるいは経営経済学の持つ学史的意義を明らかにした。