- 著者
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谷口 勝紀
- 出版者
- 佛教大学大学院
- 雑誌
- 仏教大学大学院紀要 (ISSN:13442422)
- 巻号頁・発行日
- no.33, pp.33-48, 2005-03
『簠簋内伝』は「宣明暦」の注釈書として編纂され、中世における陰陽道の重要なテキストとされてきた。しかし、これまでその内容について深く論じられることはなく、巻一に牛頭天王縁起が収録されていることから、祗園社を中心とした牛頭天王信仰の側からの論考が主であった。そこで、本書が暦注の書であることからも、その暦注の部分に改めて注目し、『簠簋内伝』の牛頭天王縁起を祗園社の由来譚としてではなく、暦注の典拠として読み解いていき、そこからこれまで触れられる事のなかった『簠簋内伝』の宗教世界に迫っていきたい。陰陽道『簠簋内伝』牛頭天王暦注祗園社