著者
坂井 健
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.1-10, 2006-03-01

没理想論争時に森鴎外がハルトマンの思想によったのは、ハルトマンの『無意識の哲学』に反ダーウィニズムの発想を読み取ったからだといわれるが、ドイツ滞在時にはまだ本書をひもといてはいない。ではなぜ鴎外はハルトマンを選んだのか。それはドイツ滞在時にシュヴェーグラーの『西洋哲学史』を読み、そこで紹介されているハルトマンの考え方、すなわち、現象世界に理性的なものが現われているとの主張に感銘したからである。

言及状況

はてなブックマーク (4 users, 4 posts)

坂井 健(2006), 佛教大学文学部論集 90.
[夏目漱石][正岡子規][論文][美学]

Twitter (6 users, 6 posts, 2 favorites)

https://t.co/w9gPB6KjVA
坂井健「鴎外がハルトマンを選んだわけ」「ドイツ滞在時にシュヴェーグラーの『西洋哲学史』を読み、そこで紹介されているハルトマンの考え方、すなわち、現象世界に理性的なものが現われているとの主張に感銘した…」 https://t.co/T7tXboY6rY
CiNii -  鴎外がハルトマンを選んだわけ http://t.co/TpAXHTMaSg

収集済み URL リスト