著者
大澤 剛士 赤坂 宗光
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.151-155, 2007-11-30
被引用文献数
2

多年生草本植物オオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata L.)の地上部を6月に刈り取ることが、植物体に及ぼす影響を調査した。結果、6月の刈り取りは、当年の開花を抑制するものの、地下部を肥大させている可能性が示された。刈り取りを行っていない場所で地下部サイズと花数の関係を調べたところ、地下部サイズと花数の間には高い正の相関が見られた。このことから、年1回6月に刈り取りを行うと、刈り取りを止めた場合に、大量に開花と種子の生産を引き起こしてしまう可能性が示唆された。以上のことより、オオハンゴンソウに対して年1回6月に地上部を刈り取ることは、当年の開花を抑制させる効果はあるが、駆除を目的とした管理手法としては有効とはいえないと考えられた。

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特定外来生物オオハンゴンソウが6月の刈り取りから受ける影響。 https://t.co/Fnx8x0mMwE 6月の刈り取りは当年の開花を抑制するものの、駆除そのものには有効といえないとのことでした。

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