著者
上田 祥行 齋木 潤
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.332, pp.33-37, 2007-11-12
参考文献数
7

視知覚は聴覚入力によって変容することが広く知られている。その一方で、聴覚以外の感覚からの入力が視知覚に与える影響についてはあまり報告されていない。そこで本研究では心理学的逆相関法を用いて、触覚に入力された刺激が視知覚に与える影響を検討した。実験では、視覚に光点刺激を2度呈示し、それと同時に触覚に反力刺激を与えた。実験協力者の課題は、2度呈示された光点刺激のどちらが明るいのかを判断することだった。光点刺激と反力刺激の強さは無相関であることがあらかじめ教示されていたにも関わらず、触覚に強い反力刺激が入力されると、協力者は光点刺激の明るさを実際より有意に強く知覚した。この結果は触覚の入力によって視知覚が変化することを示唆している。

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こんな論文どうですか? 触覚刺激が視知覚に与える影響(テーマセッション「マルチモーダル」,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)(上田 祥行ほか),2007 http://id.CiNii.jp/bZkLL
こんな論文どうですか? 触覚刺激が視知覚に与える影響(テーマセッション「マルチモーダル」,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)(上田 祥行ほか),2007 http://id.CiNii.jp/bZkLL

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