- 著者
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小保方 晶子
無藤 隆
- 出版者
- お茶の水女子大学
- 雑誌
- お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.89-95, 2004
中学生の非行傾向行為の実態と変化を明らかにするために、1学期に2397名、2学期に2347名に質問紙調査を行い、非行傾向行為について性別、学年、学期による検討を行った。その結果、次のことが明らかになった。非行傾向行為の特徴として、「病気などの理由がないのに学校をさぼる」行為は女子に多いこと、非行傾向行為は、1年生より2年生の方が、多く増加していること、1学期より2学期の方が増加しており、学年だけでなく夏休みを挟んだ学期によって変化していることが明らかになった。夏休みが変化の機会になっており、中学生の非行傾向行為は夏休みの過ごし方などが大きく影響していることが示唆された。全体的な傾向としては、2年生の2学期が最も増加し、その後3年生になると減少するという変化が明らかになった。3年生では受験があることによって減少していることが示唆された。