- 著者
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角谷 詩織
無藤 隆
- 出版者
- お茶の水女子大学
- 雑誌
- お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要
- 巻号頁・発行日
- vol.3, pp.75-87, 2006
不安な気持ちの現れや社会的ルール違反傾向を指標とし、テレビを中心とするメディア接触が青少年の意識や行動に及ぼす影響を検討した。首都圏40km圏内から無作為抽出された小学5年生(第1回調査)とその保護者1500組に対して、2001年2月より、毎年1回4年間の追跡調査を行った。第1回調査時での中学2年生、第4回調査時での小学5年生と保護者それぞれ350組ずつも調査対象とした。思春期の発達的変化がみられるとともに、子どもの社会的ルール違反傾向や不安な気持ちを高める要因は多様であること、その中で、テレビを中心とするメディアの要因も含まれることが示された。