著者
奥山 倫弘 伊野 文彦 萩原 兼一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.19, pp.145-150, 2008-03-05
参考文献数
6

本論文では全点対最短経路(APSP:All-Pairs Shortest Path)問題をGPU(Graphics Processing Unit)を用いて高速化した結果を述べる.提案手法は,GPUで動作するプログラムをGPU向けの開発環境CUDA(Compute Unified Device Architecture)を用いて記述する.アルゴリズムには単一始点最短経路を繰り返し求める手法(SSSP反復法)を用いる.問題全体での逐次処理を減らしてより高い速度向上を得るために,1っのSSSP問題を1つのタスクとし,それらのタスクを並列処理する.さらに,共有メモリを用いてタスク間でデータを共有し,グローバルメモリの参照を削減する.結果,既存手法よりも3.5〜18倍高速であった.また,SSSP反復法の性能がグラフの特性に依存して変動することを示す.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

@KosukeShinoda @toritorix こんな論文はあるみたいだけどノード数少なすぎ.http://t.co/HkcoLMg こんなブログもあるけど,単純に繰り返しで全ノードを求めると結局同じかもねえ…. http://t.co/f7kiI2k

収集済み URL リスト