著者
市川 秀和
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.46, pp.411-414, 2003-07-19

西洋における「ウィトルウィウス主義Vitruvianism」とは、古代ローマの建築家ウィトルウィウスが著した『建築十書』の受容・展開による広範な古典主義建築思潮の変遷史を指しており、おおよそ十五世紀ルネサンス期から十九世紀歴史主義・世紀末期までの時代がこれに相当する。本研究は、十八世紀ドイツ啓蒙都市デッサウの宮廷建築家エルドマンスドルフがウィトルウィウス建築書の独訳に着手し、古典学者ローデによって完訳・出版(1796)されたことに注目して、その歴史的経緯を明らかにするとともに、建築思潮史的意義についても考察するものである。本稿(1)では、啓蒙都市デッサウの古典主義動向と古典学者ローデの生涯について論究する。

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CiNii 論文 -  啓蒙都市デッサウと古典学者A.v.ローデ : 十八世紀ドイツにおけるウィトルウィウス主義について(1)(歴史・意匠系) https://t.co/wLg1wPvZHf

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