著者
長谷川 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.173, pp.55-60, 2008-07-24
参考文献数
10
被引用文献数
2

近年のツールの需要増加に対して,開発現場へのツールの供給は十分ではない.本論文では,ツールの供給不足の問題を解決するために,純粋構文木による構文解析器の共通化と,構文木間での木構造の変換を用いることで,あるプログラミング言語G_1のツールを他の言語G_2に適用可能にする手法を提案する.本手法は従来開発が困難であった構文解析器の開発を,純粋な構文解析器の再利用と,一般的な手法による木構造の変換に置き換えることで構文解析器開発の難易度を下げ,ツールのその他の部分をそのまま利用することで開発工数を20%以下に抑えることができる.また,実際のオープンソースソフトウェアに本手法を適用し,その有効性を示す.

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