著者
杉山 和明
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.239-259, 2008-10-28

本稿の課題は,英語圏人文地理学における農村性と若者に関する研究の枠組みを援用しつつ,浜松都市圏東部に暮らす高校生を調査参加者として,かれらが日頃訪れるさまざまな場所についての語りを取り上げ,若者集団の主体的な行動を明らかにするとともに,それらの空間に対していかなる意味づけを行い,どのような場所感覚を抱くのかを考察することである。注目すべき調査結果として挙げられるのは以下の3点である。第一に,都市性/農村性の相対性の意識が認められ,都市性と農村性の対比が日常の場所感覚のなかで常に関係づけられていること,第二に,こうした都市性/農村性の意識をもたらす背景にあるのは,かれらの暮らす近隣住区に均質化された消費空間の進出が続いており,かれらにとって肯定的な意味が付与された場所となっていること,第三に,空間行動では男子高校生に比べて女子高校生の移動性が優位であり,学年による行動領域の階層が認められたことである。

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“高校生たちは地元を「田舎」と呼び, 接する市は「まち」, さらに地方都市, 中核都市と「都会」へのヒエラルキーを語る” CiNii 論文 - 都市近郊農村における若者の場所感覚 : 浜松都市圏東部に暮らす高校生の語りの分析から… https://t.co/HKxBcanCFV
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