著者
山極 和佳 門前 進
出版者
東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-35, 2008

本研究の目的は,主観的経験を指標として,異なる意識状態操作によって形成される催眠の意識状態の特徴を比較検討することであった。主観的経験は,変性意識状態検査(斉藤,1981)を用いて測定した。異なる意識状態操作には,運動暗示,イメージ暗示,リラックス暗示の三つの催眠暗示と,それらとの比較のためのジェイコブソンのリラクセーション簡略版教示(門前,1995a,b)を用いた。また,統制条件として,意識状態操作を行わない覚醒の意識状態を設定した。実験の結果,意識状態間の違いは,変性意識状態検査の総点および七つの下位因子で見いだされた。また,覚醒の意識状態との間に違いがみられた下位因子の組み合わせパターンも,意識状態間では異なることが明らかとなった。これらの主観的経験の違いは,本研究で形成した三つの催眠の意識状態間における質的な違いを示唆するものであった。

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この論文で、変性意識の下位尺度(下位因子)が読める。トランス好きは「恍惚感」が好きなんだろうと思ってる。催眠は、「受動性」などが複合的に絡まっているのだろう。https://t.co/OGOO7GfzYM
この論文で、変性意識の下位尺度(下位因子)が読める。トランス好きは「恍惚感」が好きなんだろうと思ってる。催眠は、「受動性」などが複合的に絡まっているのだろう。https://t.co/OGOO7GfzYM

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