著者
傳田 定平
出版者
新潟大学
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1, pp.1-4, 2008-01

麻酔科として日々の臨床業務に加え,インフォームドコンセントの充実,教育指導等,病院社会から多くのことが要求されるようになってきました.臨床業務量が増えていくなかで,それ以外の仕事量が確実に増えてきています.日本の麻酔科医師は着実に増加していると言われていますが,女性医師の問題,麻酔科業務の多様性から手術室における麻酔科医実働人数が増加してきません.特に新潟県の場合,人口比に占める麻酔科医師の割合が低レベルです.業務量の過多,社会や職場の無理解,人間関係,健康面等,いろいろな不満,不安を理由に麻酔科医師が病院を辞し,手術が充分できないことが社会問題となっています.病院を辞した麻酔科医は別の病院に勤務するか,どこの組織にも属さずフリーの麻酔科医として術中管理のみを出張で行っています.ただでさえ少ない人数の麻酔科医であるにもかかわらず,自分が病院を辞すことによりいかに大きな影響を社会に及ぼすかをよく考えて行動しなければならないと思います.われわれ麻酔科医はチーム医療を担う一員として信頼される医師,さらに,質の高い病院を築く構成員として努力していくことが使命であると考えます.

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こんな論文どうですか? 新潟市民病院麻酔科勤務医の立場から (シンポジウム 勤務医が勤務医として長く勤務するためには--第629回新潟医学会)(傳田 定平),2008 https://t.co/CnclhvAXKQ 麻酔科として日々の臨床業務に加え…
RT @ronbuntter: こんな論文どうですか? 2 新潟市民病院麻酔科勤務医の立場から(第629回新潟医学会,勤務医が勤務医として長く勤務するためには),2008 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007146384
こんな論文どうですか? 2 新潟市民病院麻酔科勤務医の立場から(第629回新潟医学会,勤務医が勤務医として長く勤務するためには),2008 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007146384

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