著者
岡村 寛之 立石 和也 土肥 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.89, no.8, pp.1729-1738, 2006-08-01

本論文ではウイルス増殖の時間的推移を確率過程で表現することにより,ウイルス感染予測を行うための統計モデルの構築を行う.特に,いくつかの仮定のもとでウイルス増殖過程が非同次ポアソン過程(NHPP)でモデル化できることを示す.NHPPによってウイルス増殖過程を記述する利点として,モデルパラメータの推定が容易である点と,ウイルス感染による影響を定量的かつ確率的に評価することが可能である点が挙げられる.具体的に,ここでは3種類のNHPPに基づいたモデルを扱い,それらが実際のウイルス感染データによく適合しており,感染予測に用いられる傾向曲線よりも予測精度の観点で優れていることを示す.

言及状況

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細菌は細胞なので自分で自分の複製ができるのですが、ウイルスは複製機能をもっていません。そのため、宿主となる細胞に入り込んで、その細胞にウイルスの複製をさせて、その細胞から大量に出て行きます。 そういうややこしい増殖過程を経ることもあり、追求していくと、確率論も含めて『いくつかの仮定のもとでウイルス増殖過程が非同次ポアソン過程(NHPP)でモデル化できる』というところまでいくようです。 ...

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