- 著者
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守谷 健弘
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
- 巻号頁・発行日
- vol.93, no.2, pp.133-138, 2010-02-01
- 被引用文献数
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オーディオ信号の圧縮符号化技術は,CD(コンパクトディスク)のオーディオ信号の品質をほぼ維持したまま,およそ10分の1の情報量への情報圧縮を実現するものである.1990年代までの基礎研究の成果を結集して,ISO/IECのMPEGで国際標準化が行われ,このうち特にMP3やAACはフラッシュメモリを使った携帯オーディオプレーヤやディジタル放送に不可欠な技術として,日常生活の中に深く定着してきている.これらの技術の基本と最近の国際標準化の動向を中心に解説する.