- 著者
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瀬川 直美
間瀬 裕子
古宮 照雄
- 出版者
- 木更津工業高等専門学校
- 雑誌
- 木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:02857901)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, pp.81-92, 2010-02
シェイクスピアの戯曲には深甚な政治的観察がうかがわれる。彼は秩序の維持が社会の原動力であることを力説する。ルネサンス期のイギリスに充満した権力闘争を強く非難している。浅薄な民衆迎合の日和見主義が国家の危機を招くと主張する。権力と大衆との不安定な関係に懐疑的な目を向けるのである。コリオレイナス、ジャック・ケイド、ブルータス、その他を考察の対象にして、シェイクスピアの政治観を探った興味深い論文である。