- 著者
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瀬川 直美
間 晃郎
古宮 照雄
- 出版者
- 木更津工業高等専門学校
- 雑誌
- 木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:02857901)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, pp.93-111, 2011-02
シスルトン・ダイアーの『シェイクスピアのフォークロア』は、シェイクスピア作品を民俗学の視点から解明した画期的な論考であり、その背景に織り込まれた民俗伝承を研究した先駆的業績である。第7章においては、鳥類を除く様々な動物にまつわる興味深い伝承や俗信が紹介されており、ここに訳出した(その1)では、サルからゾウまでが扱われている。西欧古典やキリスト教伝説などが引用され、古代人の風俗なども紹介されており、大変に興味深い内容である。