著者
新井 康平 加登 豊 坂口 順也 田中 政旭
出版者
日本管理会計学会
雑誌
管理会計学 (ISSN:09187863)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.49-69, 2009

本論文の目的は,工場や事業所の製品原価計算について,その実態を明らかにすることである.管理会計教育における製品原価計算の割合は依然として大きいにもかかわらず,近年,この領域が研究者によって研究されることは少なくなってしまった.そこで本論文は,規範的な議論ではなく,実証的かつ経験的な方法によって製品原価計算の利用目的と設計原理を探求する.探索的因子分析の結果,製品原価計算の5つの利用目的が明らかとなった.また,これらの利用目的と技術変数などが,製品原価の範囲,総合/個別原価計算の選択,原価情報の報告相手,といった設計要素に影響を与えることが明らかとなった.

言及状況

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会計的に現場を管理するのは,個別原価計算的発想が必要というのは,割と工場経理では知られているけど,強調されることは少ないように思います。実は,10年前の調査で,上記のことは経験的に裏付けられていたりします。自分でも忘れていましたが。 https://t.co/02on8n6Z15

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