著者
菅 浩二
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
no.5, pp.21-38, 1999-06-03

本論文は、1925(大正14)年の「朝鮮神宮御祭神論争」に関する先行解釈の再検討と、新たな解釈を試みるものである。従来の解釈では歴史事実の説明に限界がある。これはこうした解釈が当時の日韓同祖論を考慮していない事による。この論争では、政府・総督府側の皇祖神奉斎論も、神社人側の檀君=朝鮮国魂神奉斎論も、共に日韓同祖論に依拠している。筆者は、日韓同祖論を近代的「伝統の創出」として捉える。その上でこの論争の背景に、当時の半大陸国家・日本社会における朝鮮半島の特異な位置がある事を指摘する。更に、「国魂」に関する議論を通じ、こうした朝鮮の特異性が神社信仰の土着主義的性格とどのように関わったかをも考察する。

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[論文] 「朝鮮神宮御祭神論争」再解釈の試み : 神社の<土着性>とモダニズムの視点から 菅 浩二(國學院大學 准教授) https://t.co/3U16W3yUF6 【従来の解釈では歴史事実の説明に限界がある。これはこうした解釈が当時の日韓同祖論を考慮していない事による。】
と思っていたら、出てきました。 [論文] 「朝鮮神宮御祭神論争」再解釈の試み : 神社の<土着性>とモダニズムの視点から 菅 浩二(准教授) 國學院大學日本文化研究所 https://t.co/3U16W3yUF6

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