- 著者
-
新保 哲
- 出版者
- 文化学園大学
- 雑誌
- 文化女子大学紀要 人文・社会科学研究 (ISSN:09197796)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, pp.45-62, 2010-01
佐渡における庚申講をはじめその他の講について,その実態はどの様に庶民の信仰的講となって行われていたのかを紹介してみたい。たとえば,佐渡では甲子講,庚待講,二夜待講,三夜待講,己待講,七日講,十二夜講,十三日講,二十一日(真言)講,十四日(真言)講などがあった。以上の各講を,『佐渡年中行事』(柳田国男,中山徳太郎・青木重考共編,高志書院,平成十一年)と『新潟県史』(資料編23 民俗・文化財二 民俗編11,編集発行・新潟県,昭和五十九年)と『佐渡相川の歴史』(資料集八,「相川の民俗」,相川町史編纂委員会,昭和六十一年)を根本資料として導入部を論述してから,本題の庚申講の実体とその諸特色を相川に焦点を絞って考察してみたい