著者
井手 裕美
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.9-19, 2011-03

日本の英語教育の原点はどこにあるのか。検定教科書の出る以前, 日本人はどのようにして英語を学んだのであろうか。英語教育は明治維新前にすでに始まっており1811年に『諳厄利亜興学小筌(あんぐりあこうがくしょうせん)』, 1813年に『諳厄利亜語林大成(あんげりあごりんたいせい)』などの辞書が編集されていた。その後, 明治維新を迎え英語学習者の増加に伴い, 数多くの教科書が主としてアメリカから輸入されるようになった。1872年の「学制頒布」が国民教育の始まりとなったが, 英語教科書においては外国出版の「文典」「読本」などが使われた。その中で特にウエブスターの『スペリングブック』, ウィルソンの『第一リーダー』, ブローンの『ブローン文法書』の3冊を分析・検討することによって, 日本の英語教育の原点を調べ且つ現在の英語教育の課題を探る。

言及状況

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明治10~20年代の英語教育で、「ウェブスタースペリングブック」というものが、教科書(「ナショナルリーダー」)の学習に先立って使われていたらしい。  スペリングブックをどのように使って学習をしたか、指導法について知りたい。

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