著者
井手 裕美
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-11, 2018 (Released:2018-04-02)
参考文献数
7

来日し, 日本に様々な目的で滞在する外国人の多くは日本語学校で日本語を学ぶ。日本語教授は基本的に全て日本語で行われ, 彼らは“聞く, 話す, 読む, 書く”の4技能を, 語彙, 文法と共にバランスよく習得し, 日本語学校卒業後は大学を初めとし, 各々の目的に沿って日本社会へと入っていく。 日本語教授法と日本の公立中学校での英語教授法との違いはどこにあるのか。多くの日本語学校で使用されている『みんなの日本語初級Ⅰ/初級Ⅱ』による教授法を分析, 研究することにより, 日本公立中学校での英語教授法と比較検討し, 2021年より実施される新中学校学習指導要領による英語授業, 且つ2020年4月よりの新小学校学習指導要領による外国語授業への手がかりとし, グローバル化の進む中で日本が如何に進んでいくべきなのか検討する。 また“英語授業を英語で行うこと”という現在の流れを, 本稿筆者のドイツ語によるドイツ語習得経験から一考する。
著者
井手 裕美
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.213-219, 2014-03

我々は普段日本国内において多くの英語表記を目にしている。しかしながら, その中のどれ程を認識しているのかは不明である。本稿では日本国内で使用されている英語表記を, 日本人がどれだけ認識しているかを調査した。英語は, JR電車内, JR大阪とその周辺の駅, JR東京駅構内, 東京地下鉄電車内, 東京地下鉄駅構内, 神戸空港, 関西空港, 羽田空港, モノレール, 新幹線内の各場所で収集した。一般的に日本人は, どの英語標識表記を認識し, どれを認識していないのであろうか。
著者
井手 裕美
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.9-19, 2011-03

日本の英語教育の原点はどこにあるのか。検定教科書の出る以前, 日本人はどのようにして英語を学んだのであろうか。英語教育は明治維新前にすでに始まっており1811年に『諳厄利亜興学小筌(あんぐりあこうがくしょうせん)』, 1813年に『諳厄利亜語林大成(あんげりあごりんたいせい)』などの辞書が編集されていた。その後, 明治維新を迎え英語学習者の増加に伴い, 数多くの教科書が主としてアメリカから輸入されるようになった。1872年の「学制頒布」が国民教育の始まりとなったが, 英語教科書においては外国出版の「文典」「読本」などが使われた。その中で特にウエブスターの『スペリングブック』, ウィルソンの『第一リーダー』, ブローンの『ブローン文法書』の3冊を分析・検討することによって, 日本の英語教育の原点を調べ且つ現在の英語教育の課題を探る。
著者
王 微 井手 裕美
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.13-21, 2010-03

市場経済を取り入れて以来、中国の経済発展は著しい。世界の中国として英語教育を重視するその教育背景と政策を調査し、また実際の中学のクラス編成と英語の実施時間を一例に挙げ、その中等教育で使用されている英語教科書を、日本の中学一年にあたる七年級の上・下冊を中心に、また二年、三年にあたる八年級と九年級の教科書をその延長として分析・検討した。