著者
中園 薫 角田 麻里 長嶋 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.147-152, 2011-02-28
参考文献数
2

著者らは,外国人旅行者や聴覚障害者などの音声コミュニケーションが不可能または困難な人達を対象として,コミュニケーションを代行支援するコミュニケーション補助技術VUTE (Visualized Universal Talking Environment)の研究を進めている.これまでに,急病,怪我や火事など救急時に119番に電話をかけて緊急通報する代わりとなるシステムVUTE 2009を試作したが,これに続いて鉄道駅などでの公共交通機関での対話を支援するシステムVUTE 2010を試作した.本システムは携帯端末上に絵記号を表示することにより,利用者に適切な絵記号を選択させ,その内容に応じた文章を出力する.本稿では,本システム開発のために行った会話内容の分類系統化や絵記号のデザイン指針などについて述べる.さらに,日常的にコンピュータ等を使用しない50歳代〜60歳代の7名の被験者を対象に評価実験を行った.その結果,本システムを利用することによって,あらかじめ設定した駅での会話状況において生じる会話文を,文字や音声を使用せずにVUTEを操作することにより,出力できることを確認した.

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CiNii 論文 -  駅での会話を支援するコミュニケーションエイドの評価実験と改良(五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般) http://t.co/R9eHFqrdPk #CiNii #文献管理 #後で読む

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