著者
大坊 郁夫 松山 早希 藤原 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.393, pp.21-26, 2012-01-13
被引用文献数
1

本研究の目的は,解決課題の有無を条件とした4人集団会話におけるコミュニケーション行動と葛藤認知,心理的な満足度等の評定との関連について,個人の社会的スキル,パーソナリティ特徴,参加者の性差等の観点から検討することである.本研究の対象は男女大学生による約35分間の話し合い59組(課題解決条件45組,チャット条件14組)であった.課題解決条件は意見を出し合うことに伴う葛藤が高まりやすいものの,同時に参加度,満足度も高かった.また,時間内に正解に達した組では関係葛藤や参加度が高かった一方で,非言語的な表出スキルは必ずしも要されていなかった.チャット条件では社会的外向性や非言語的な表出スキルなどの個人特徴が有意な効果を示していた.話し合いに対する満足感は,課題解決条件では話し合いへの積極的な関与が,チャット条件ではメンバーへの配慮が各々重要な要因であった.集団場面での課題解決には主張,他者認知,傾聴,関係調整等の多くの社会的スキルが必要になり,トレーニングの有効なプログラムとして今後の活用がさらに期待される.

言及状況

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小集団の問題解決場面におけるコミュニケーション行動と対人認知との関係 : 社会的スキルと対人関係(コミュニケーションの心理及び一般) http://t.co/WSrwDD230B

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