著者
中野 毅
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.111-142, 2010

民衆宗教とは社会的文化的政治的マイノリティーとしての「特徴」と「自己認識」を有している宗教運動であり、その研究方法には指導層と一般信者との階層差や格差、内部の非対称な支配関係などを捉えうる独自の方法が必要である。一試論として創価学会の運動を民衆宗教という視点から、社会層と国家との関連に限定して考察した。農村部から流入した都市下層民に、現世での新たな存在意義を確信させるアイデンティティー再確立過程に創価学会運動の民衆性を読み取ったが、社会層が上昇あるいは拡散していく中で、人生の勝利者・成功者という意識が強調されてマイノリティー意識が希薄化し、民衆宗教としての特徴を失っていった。この変化が決定的になったのは公明党が自民党との連立政権に参加した時期である。主たる支持者である創価学会員と党の理念的距離が大きく乖離し、支援運動の空転を招いた。両者の関係の再検証、再検討が必要な段階に至ったと言えよう。

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④主たる支持者である創価学会員と党の理念的距離が大きく乖離し、支援運動の空転を招いた 。両者の関係の再検証 、再検討が必要な段階に至ったと言えよう。(論文要旨より)了 https://t.co/aiMlvUAU3c https://t.co/PGshiAz8tJ
④主たる支持者である創価学会員と党の理念的距離が大きく乖離し、支援運動の空転を招いた 。両者の関係の再検証 、再検討が必要な段階に至ったと言えよう。(論文要旨より)了 https://t.co/aiMlvUAU3c https://t.co/PGshiAz8tJ
【民衆宗教としての創価学会 一 社会層と国家との関係から一 中野 毅】 https://t.co/aiMlvUAU3c https://t.co/vL2WOs8A7z
【民衆宗教としての創価学会 一 社会層と国家との関係から一 中野 毅】 https://t.co/aiMlvUAU3c https://t.co/vL2WOs8A7z
今は与党で共産党をdisりまくっているけど、公明党も自衛隊は違憲だし、日米安保は段階的に解消すべきだと主張していたんですから。中野毅先生の論文「民衆宗教としての創価学会」は、オープンアクセスで無料で読めます。 https://t.co/KieXnXRoFJ

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編集者: Nnh
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編集者: 螺旋
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