著者
古賀 崇
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.408-414, 2012
参考文献数
54

本稿は日本のアーカイブズの現状や,アーカイブズの位置づけを考えるのに有益と思われる点に関し,概観を試みた。主な論点は以下の通りである。(1)日本では公文書管理・公文書館の制度をめぐる課題に直面する一方で,多様な「アーカイブ」に関する取り組みが進みつつあるが,それは「文書主義」「体系性」という「アーカイブズの本質」には必ずしも基づかない場合がある。(2)「組織アーカイブズ」「収集アーカイブズ」の区分と,これらを包括的に捉える枠組みが有益である。(3)政策の検証などに関して「証拠(エビデンス)をもって判断する」という,「実証的な思考法」を実現するための場として,「アーカイブズ」を位置づけることが可能である。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (3 users, 6 posts, 2 favorites)

補足ですが、公文書を含めたアーカイブズについて現在は以下のような提言(http://t.co/eZk80BS3Ex)もなされていて、少しずつですが充実していく方向にあるようです。理念・法・運用と全てを理解する人を増やすことが現実を改善することに繋がる、というのは実に政治的ですね。
総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在) 情報の科学と技術 社団法人情報科学技術協会 62(10) (20121001) http://t.co/JIgOqPrPXh
総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在) 情報の科学と技術 社団法人情報科学技術協会 62(10) (20121001) http://t.co/JIgOqPrPXh
総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在) 情報の科学と技術 社団法人情報科学技術協会 62(10) (20121001) http://t.co/JIgOqPrPXh
総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在) 情報の科学と技術 社団法人情報科学技術協会 62(10) (20121001) http://t.co/JIgOqPrPXh
総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在) / 本稿は日本のアーカイブズの現状や,アーカイブズの位置づけを考えるのに有益と思われる点に関し,概観を試みた。主な論点は以下の通... http://t.co/w60eDXdy

収集済み URL リスト