著者
俣野 裕美
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.105, pp.79-103, 2013-05

本論文は,1990年代の米国製テレビドラマ,Twin Peaks,ER,Ally McBealに登場するアジア系女性の表象形態を分析し,グラムシの主張したヘゲモニー理論に基づいて,その社会的機能を明らかにするものである。アジア系女性はドラマの中で,米国社会で理想とされる価値観を身に着けた白人に,望ましくない状況から救い出される人物として描かれていた。このような表象には,白人権力者がアジア系女性達に対して行った圧政的な歴史を合理化し,彼女達を彼らの利益に沿うように操作することを容易にする社会的機能が内包されていると考えられる。

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