著者
高城 弘一
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子短期大学紀要 (ISSN:13477196)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.109-119, 2013-03-19

今日の平仮名と片仮名の字母・字形(五十音図)に統一したのが、明治33 年の「小学校令」の「施行規則第十六条」および「第一号表」といわれる。明治初年の教科書で、仮名の表記が特徴的である『旁訓單語篇』、『幼童初學』、『学校童子訓』をもとに、平仮名および片仮名の表記に新しい見解を見出した。特に、『幼童初學』、『学校童子訓』の平仮名五十音表記では、現行の平仮名と字形に異同があるものは、「お」(「於」の変体仮名)のわずか1例のみであり、字母に関していうならば、すべてが現行の五十音と一致しているのを見出し、『幼童初學』と『学校童子訓』との関係を考察するに及んだ。

言及状況

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[仮名][表記][論文]
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@syodo 原因はいろいろありますが、明治33年の小学校令が主な原因ではないかと思います。私はこの時代の専門ではないので確認が必要ですが、小学校令に関する論文はここにあります。https://t.co/3wsrCsPu7V
“Notation of the Japanese Syllabary seen in the Textbook of the Meiji first Year”. By prof Takashiro Kouichi. The change in elementary school Japanese textbook in 1900 was the main reason why most people can’t read cursive Japanese (Hentaigana) anymore. https://t.co/53bcCo37Js https://t.co/8dQarnPGOk
"CiNii 論文 -  明治初年の教科書に見る仮名の表記" http://t.co/iz000azMER

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