著者
遠山 茂樹
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.43-50, 2013-12-15

本稿では地域コミュニケーション実態の解明をめざし,その予備的考察のために地方大学へ通う18〜26歳までの大学生「住民」への質問票調査を通して,彼らの日常的なメディア接触,居住地域への関心度,地域情報収集におけるメディア利用等の実態およびその傾向を明らかにしようとした。分析の結果,デジタル・ネイティブとなる現在の大学生は,インターネットサービスを積極的に利用している現状が判明したが,地域情報収集においてはロコミと地元マスメディア情報に依存している傾向が読み取れた。高知県出身者と県外出身者との比較では,居住地域への関心が高い層では積極的に地域情報収集が行われ,多様なメディアを活用している傾向も読み取れた。しかしながら,地域情報収集行動における差異については,出身県に起因するものよりも地域関心度による差のほうが大きい結果となった。

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CiNii 論文 - 地方大学生における地域コミュニケーション状況に関する調査研究 : 高知県下の大学生を対象に
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