著者
加藤 泰子
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.35-62, 2014-07

米国の大都市では1990年代になされた都心環境の改善政策が要因の1つとなって人口の都心回帰が生じた。本稿では都心回帰の現象に伴って起こった米国のジェントリフィケーションの過程をたどり,その要因について検討したのち,ジェントリフィケーションの主体としてのジェントリファイヤーに注目する。一般的な言説では都心に社会的階層の高い人々が流入することによる中低所得者の「追い出し」という側面が強調されるが,ここではジェントリファイヤーたちの社会参加活動の状況をシカゴ市都心のマンションで行った都心回帰高齢者への事例調査から検討し,特に彼らが都心の地域社会で行っている貢献的活動からジェントリファイヤーの社会的役割を考察した。

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加藤泰子, 2014, 「ジェントリファイヤーの社会的役割の考察 : 米国シカゴ市都心回帰高齢者の社会参加活動を事例に」『評論・社会科学』109, 35-62. http://t.co/BOvB4Uoot3

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