著者
西出 和彦 大月 敏雄 冨安 亮輔
出版者
人間・環境学会
雑誌
MERA Journal=人間・環境学会誌 (ISSN:1341500X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.24-28, 2014-03-20

典型的な仮設住宅はコミュニティが形成されにくく高齢者や障がい者の外出を妨げるものが多い。この問題に対して、ウッドデッキにより段差なく各住戸の出入り口が向かい合う屋根付きアクセス空間をもつ「コミュニティケア型仮設住宅」が提案された。この提案を検証するために、入居後に居住者に対する行動観察調査とインタビューが行われた。居住者はデッキゾーンに私物を置きパーソナライズし、居場所とし、会話などの行為は他のゾーンに比べ多く観察された。インタビューによると知り合いの数もデッキゾーン内に多く、デッキゾーンはコミュニティ形成ができる空間ととらえられる意見がみられた。このようにコミュニティケア型仮設住宅のコミュニティ形成への効果が検証された。

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[論文][仮設住宅]
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