著者
須藤 路子 望月 明人 伊藤 憲治 桐野 衛二
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.1-9, 2014

本研究では,日本人大学生45名を被験者とし,第二言語習熟度に関連すると思われる社会認知能力と運動能力を検討した。具体的にはまず,英語習熟度をTOEICのリスニング,リーディングおよび合計スコアに加え,読解速度と語彙力により求めた。社会認知能力は,Baron-Cohenが開発した3種の社会性指標で求め,さらにワーキングメモリ容量を算出した。学習者の運動能力については,反復横跳び,垂直跳び,握力,長座体前屈,12分間走により,5種類の基本身体能力を測定した。検査課題で得られた英語習熟度と両能力の結果を相関解析した。社会認知能力に関し,男性では共感指数は語彙力と負の相関を示し,語彙力の高い学習者は対人関係に敏感でない傾向が示唆された。運動能力に関し,12分間走と垂直跳びが英語習熟度に関連していることから,第二言語習得に関し学習者は根気強さとエネルギーが必要であることを明らかにした。言語習熟度と他の能力との相互関係に,男女差が影響を与えている可能性も示唆した。

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第二言語習熟度は社会認知能力および運動能力と関連があるのか? : 異種能力の英語習熟度への影響 https://t.co/PXiaizH437 #CiNii >運動能力に関し,12分間走と垂直跳びが英語習熟度に関連していることから,第二言語習得に関し学習者は根気強さとエネルギーが必要であることを明らかにした Σ(д゚||)

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