著者
前田 潤
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.12-23, 2004-09

竹久夢二の絵画小説「岬」は、関東大震災の発生により一時連載が中断された後、震災情報が高い価値を持つ情報秩序のもとで再び新聞連載が継続される。その結果、休載期間の前後の言説に変質を抱え込み、「視線」と関わる表象が言説と視覚像の双方で増殖する。夢二の震災スケッチにも配慮しつつ、「岬」に頻出する視線の表象と罹災社会の視線の特性の関係を記述し、一度は断裂した物語の継続に作用した力を考察する。

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読む論文は『自警団・遊び : 竹久夢二の新聞連載小説』前田潤。関東大震災前後の変化を竹下夢二の新聞小説から考えます。現在様々な文化活動が中断されていますが、この断絶と復興を考えるきっかけになればと思います。 https://t.co/Rxl8zTGWga
よむよむ CiNii 論文 -  自警団・遊び : 竹久夢二の新聞連載小説 https://t.co/JxY6JbzSn8 #CiNii
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