- 著者
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高橋 秀樹
- 出版者
- 日本文学協会
- 雑誌
- 日本文学 (ISSN:03869903)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.7, pp.23-33, 2003-07-10
和歌を詠んだ者が皆「和歌の家」を形成したわけではないように、音楽をたしなんだ人々がすべて楽人で、「音楽の家」を形成していたわけではない。では楽人の条件とは何か、地下楽人にとって「音楽の家」を伝えるというのは具体的に何を指すのかを、鎌倉時代の音楽説話集『文机談』や藤原孝道の楽書の記述から検討して、「音楽の家」の実像に迫るとともに、地下楽人の家と王権・貴族社会とのかかわりについて論及する。