著者
粕谷 英一
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.179-185, 2015-07-30

生態学におけるモデル選択の方法として広く使われている赤池情報量規準(AIC)について、真のモデルを特定するために使うことは本来の目的から離れていることを指摘し、サンプルサイズが大きくてもAIC最小という基準で真のモデルが選ばれない確率が無視し得ないほど大きいことを単純な数値例で示した。また、AICの値に閾値を設けて、AICの値が他のモデルより小さくしかも差の絶対値が閾値を越えているときのみにモデルを選ぶとしても、真のモデルが選ばれない確率が高いという問題点は解決されないことを示した。

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#数楽 続き。粕谷英一さんによるパラメーター数(の差)が1のときAICは15.7%の確率で真のモデル選択に失敗するという話の解説3つ: https://t.co/PjTZNB65aJ https://t.co/9bigHUGJ6d https://t.co/DX5IQ68oAn
#数楽 メモ https://t.co/DX5IQ5QNIP 粕谷英一、生態学におけるAICの誤用 : AICは正しいモデルを選ぶためのものではないので正しいモデルを選ばない (2015) 結構最近。赤池情報量基準AICを使ってはいけない場合に関する解説の一つ。
7 7 https://t.co/qmL44N9p37 https://t.co/lq5IHp4XuZ
https://t.co/el3q9Aomoe に書いてあることと大体同じような数値計算がhttps://t.co/9BXGU2CovU にあることを今発見。

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