著者
水田 重幸 都築 繁幸
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.11, pp.95-100, 2008-02
被引用文献数
2

人工内耳を装用している子どもの学校生活の実態について検討した。その結果,人工内耳を装用している子どもとの面接場面では人工内耳を使ってよくやりとりできるので学校生活でも問題はないと考えていたが,学校生活では聞こえない場面や聞こえにくい場面が多く,よく理解できない場面として,全校朝会や児童集会など多くの児童が集まる活動や体育や運動会など広い場所で行われる活動があり,放課や校内放送など騒がしい場面では聞きとりにくいことが示された。周りにいる先生や児童の配慮が必要になる。人工内耳を使っている子どもの学校生活や学習場面での配慮として教室環境や座席の位置,先生の話し方や授業での視覚的教材の活用など,人工内耳を使用した子どもの理解を助ける工夫が必要である。先生が板書したり,わかりやすくゆっくりと話しかけたり,わかったかどうかを確認しながら進めていくなどの配慮が必要である。今後は,特別支援教育でどのような支援をうけることができるかが課題である。

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こんな論文どうですか? 人工内耳装用児の学校生活の実態に関する一考察(2)(水田 重幸ほか),2008 https://t.co/PuLSUqMe1N 人工内耳を装用している子どもの学校生活の実態について検討した。その結果,人工内耳を装用している子…

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