著者
戸田 和幸 野崎 浩成
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.12, pp.125-130, 2009-02

ネット社会のトラブルを分析すると,『他者意識(倫理)』と『自己防衛(安全)』の欠如が浮き彫りになった。社会の対応要請に応え,学校においては,チャット・メール・掲示板等の体験を情報教育に取り入れてきている。これらの体験時には,『匿名(ハンドル)』やコンピュータ名を使用している場合が多い。本研究では,『本名』と『匿名』の立場に潜む学習者の認知に働きかける違いと,『他者意識』と『自己防衛』の間に関係があるとした研究1,2)を整理し,その結果を基に小学6年生を対象に経過観察を含めて再検証を試みた。また,学校教育という特別な環境で行う,『本名』と『匿名』の二つの立場のチャット体験が学習者の認知に影響を与え,ネット社会を「生きる力」につながる可能性を示唆していることも再確認した。

言及状況

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https://ci.nii.ac.jp/naid/120001339300/ 特定可能な状態であると「他者意識」が強く働くので、自動的に責任感が伴います。 匿名状態だと各種の抑制がなくなり、発言数が増え、攻撃性も増します。 また、匿名コミュニケーションの量が増えるほど、そのような反社会性も増大する傾向が見られます。

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こんな論文どうですか? 学校教育におけるネット社会を生きる力の基礎を築く学習の追究― 本名・匿名の二つの立場と情報モラル教育の関連 ―,2009 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001339300

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