著者
三上 真葵 中妻 雅彦
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育創造開発機構紀要 (ISSN:21860793)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.127-133, 2011-03-31

PISA調査や、全国学力状況調査では自分の考えや理由を述べることが苦手な生徒が多いという結果が出ている。これまでの社会科の授業では、知識の暗記に終始してきたことが一つの原因であると考えられる。千葉県歴教協会員で、中学校社会科教師であった安井俊夫は、「スパルタクスの反乱」の一連の授業実践をとおして、生徒が、奴隷たちに共感でき、そのイメージを描けるようにするような教材や発問を提示することで、「自分の目」で歴史を学ぶことができ、それは暗記で終わらない「自分の知識」を残すことになると主張した。この実践では、教師側の意図の範囲内のみでの教材選択がされていることや、歴史学という面からどのように折り合いをつけるかということが、問題点としてあげられている。本稿では、これらの評価や課題に学び、さらに改善できるような教材と発問を近代史の授業を例に提案する。

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こんな論文どうですか? 「共感」に基づいた授業の提案 ―安井俊夫「スパルタクスの反乱」の実践に学んで―(三上 真葵ほか),2011 https://t.co/vsmu4qZcXy

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