著者
阮 毅 Yi RUAN
出版者
創価大学日本語日本文学会
雑誌
日本語日本文学 (ISSN:09171762)
巻号頁・発行日
no.23, pp.29-46, 2013-03

周知のように、『西遊記』は「四大奇書」の一つである。江戸時代に、『西遊記』は日本に伝来し、以来日本人に親しまれてきた。『西遊記』は荒唐無稽なだけの作品と思われがちだが、実は極めて論理的な全体構造をもっている。それがゆえに、江戸時代以来、歴代の日本人がそれを翻訳し、研究し、解明に努めてきた。この小論は「四大奇書」のほかの三書と異なる『西遊記』を日本に受け入れた当時の事情から着眼し、論じていく。そして今日まで日本の作者がいかに『西遊記』に影響されてきたかを尾崎紅葉、芥川龍之介、中島敦などの作品を通じて考察する。最後に、できるかぎり日本人における『西遊記』研究の全体像を明らかにするものである。

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